出会いの歴史 -後編-投稿日:2024/12/11
※以前、別のサイトで投稿したものを転載したものになります。 出会いの歴史 -前編-からの続きになります。 ここからは、インターネト登場後(主に平成後期~)の出会いの歴史についてご紹介します。 1995年にインターネット接続機能を持ったWindows95が発売され、それと共にパソコンの低価格化と、一般家庭向けのインターネット接続サービス(プロバイダ)の登場により、家庭でも気軽にWEBサイトを見ることができるようになりました。 このころは、まだ個人でWEBサイトを立ち上げて自己紹介を記載したり、掲示板を設置してコミュニケーションを取ったりするような使い方が多かったですが、徐々に企業が自社のWEBサイトを立ち上げたり、WEBサイト上でのビジネスを展開するようになっていきました。「出会い系サイト」としても、当初は個人の趣味で無料のサービスとして立ち上げたところが多かったですが、その後、商用の出会い系サイトが登場するようになりました。 間もなくして、携帯電話が普及し始め、また携帯電話からインターネットに接続することができるようになりました。パソコンと比較して、圧倒的な普及率となった携帯電話は、当然のようにパソコン向けのビジネスを携帯電話向けにカスタマイズしたり、携帯電話からのアクセスを前提としたインターネットビジネスも出てきました。 出会い系サイトにおいても、当初はパソコン向けのサービスを携帯電話でも利用できるようにカスタマイズすることから始まって、その後携帯電話専用の出会い系サイトの展開も始まりました。 今普及しているスマートフォンでは、パソコンと同等のサービスを利用することが可能ですが、当時の携帯電話は今では”ガラケー”と言われ画面内の情報表示量も少なく、機能も限定されており、パソコン用のサイトに携帯電話からそのままアクセスすることはほぼ不可能でした。そのため出会い系サイト運営業者もパソコン用と携帯電話用のそれぞれのサイトを用意する必要があり、運営に費用が掛かることもあり、普及率の高い携帯電話向けサービスに絞ったところも多くありました。 この頃、ドラマや映画などでインターネットでの出会いをテーマにした恋愛ドラマも登場し、徐々にネット恋愛が一般化していきました。 これ以降、出会い系サイトだけでなく、SNSの登場や、結婚相談所のオンライン化等により出会い系サイトだけにとどまらないネット恋愛・結婚の形が形成されていきます。 現在、スマートフォンの登場によりマッチングアプリの登場や多種多様のSNSを利用した出会いが登場しています。 現在において、震災やコロナ禍のような災害が数多く発生し、将来への漠然とした不安の中、結婚相手を求める人が増えつつあります。明治~昭和の時代にかけて”皆婚時代”と呼ばれたりしますが、昔はほとんどの人が結婚していました。現代においては、”お見合い制度”の衰退や、”出会う”ことの難しさから結婚率が下がっています。しかし、だからこそ、「婚活」という言葉は2007年に生まれたとされていますが、そのような言葉が登場するように”結婚”に注目が集まっている時代です。”出会う”ことの難しい現代もしくは将来においてもオンラインでの婚活はすたれることなく、いずれは結婚相手と出会うきっかけのトップに君臨するようになるかもしれません。
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