出会いの歴史 -前編-投稿日:2024/12/11
※以前、別のサイトで投稿したものを転載したものになります。 出会い系サイトを代表するネットを利用した出会いについて、その歴史を紐解いていきたいと思います。 まず前編としてインターネットを介した出会い、すなわち出会い系サイトが生まれる以前の出会いについて記載したいと思います。 ここでは、インターネットを利用した出会い以前(主に~平成中期)の歴史についてご紹介します。 人類が誕生した時から子孫を残すことが人類の本能として刷り込まれており、「男女が出会うこと」は人類の繁栄には必要不可欠なものでした。そのため、「出会い系サイト」が登場する以前からも男女の出会いに関する風習やサービスは無数に存在しました。日本においては、古来より「お見合い」の文化があり、江戸時代には、親戚やご近所さん、職場の上司等を仲介して結婚相手を決めるという現代のお見合いのイメージに近い形が完成していたそうです。 また、明治時代には「高砂業」という仲人の仕事をする人が現れました。”高砂”は夫婦愛と長寿を愛で、人世を言祝ぐ大変めでたい能の品目であり、そこから採られて高砂業と言われるようになりました。そして、これがいわゆる「結婚相談所」の原型になりました。 「結婚相談所」は、今日では真剣に結婚を考える人たちのためのサービスとして非常に多くの大小の業者が参入し、仲人が相手を紹介する方法の他に、インターネットを利用したマッチングサービスを提供する等、出会い系サイトとの区別が難しいサービスも出てきています。 前述のとおり、はるか昔から結婚のきっかけの定番と言えば「お見合い」の時代が長く続きました。 昭和中期以降の高度経済成長期には、日本経済が上昇し、国民も豊かな生活ができるようになり、食料や金銭などの物質的な豊かさからサービスや付加価値などの心のゆたかさを求める時代に突入しました。 これは、恋愛・結婚についても例外ではなく、このころのから、自由な恋愛・自由な結婚が求められるようになり、恋愛結婚が徐々に増え始めました。 まずは、同じ集落内での恋愛や社内恋愛等の身近な人同士で恋愛や結婚が成立するのが一般的でしたが、次第にその枠を超えた出会いが求められるようになります。 昭和後期に発展した出会いの方法を挙げると、テレクラ、ツーショットダイヤル、ポケベルを利用した出会いなどがあります。また、プリクラのシールをプリクラ機近くに設置された掲示板に貼って、ポケベルの番号も一緒に書いておくといった出会い募集もされていました。 また平成の初期には、「じゃマール」(クルートジョブズ社)や「わぁでぃ」(ワァディ・コミュニケーションズ社)いった出会い系雑誌も登場し、インターネットが登場するまでの出会いのツールとして盛況を博しました。 1995年にパソコン用の基本ソフトである、Windows95が発売され、一般家庭にインターネット接続環境が整うようになり始めるとインターネットを利用した出会いの場、すなわち「出会い系サイト」が登場するようになります。 出会いの歴史 -後編-に続く
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