おごってくれる女の子

1999年のオレがまだ学生だったころの話だ。
メル友募集の掲示板に自作ツールを利用しつつ書き込みまくっていたころの話になるが1日に2‚3通はオレのところに女の子からメールが来ていた。
まあ、まだ当時は携帯電話からのネット接続がようやくできるようになったところで、インターネットに接続できる人間と言えば、ネット環境が充実している大学の学生か一部の社会人くらいで、比較的モラルの高い人間だけが利用しているようなイメージだった。
なので、女の子の方も見知らぬ相手の書き込みを見て気楽に返信していた時代だ。

それで、オレはこれらの中から、ヤれそう、ヤれなそうと選別して、ヤれそうな相手にだけ返信し、さらにそこからメールでのやりとりを続けて、本当にヤれたのは、その中の1/4くらいになったと思う。
ええ、最低だ。オレは最低なやつなのでののしってもらってOKだ。特にお姉さま方からの罵りはご褒美だ！

いつものように会ってヤるとことまで約束できた女の子と会ったのだが、まずこの子のスペックは20歳の女子大生で、バイトは、家庭教師とお水関係って言っていた。まあ、なぜそこまで稼がないといけないのか理由は聞かなかったが、それなりに稼いでいるのだろう。
某駅で待ち合わせしまずは喫茶店でお茶をしたが、喫茶店から出る時にオレが会計を済まそうとしたら私が払うと言い払ってもらった。
だいたいの女は、基本的にお金を出さない。これからヤらせてやるっていう上から目線的な姿勢がムンムンと漂うことが多く、たまに検挙に割り勘で払ってくれる子だと、以上にかわいく思えてしまうのであるが、この子の場合、オレの分まで払ってくれる。
そうなると逆に怖くなってくる。何か裏があるのか・・・？美人局か・・・？

とはいえ、若かりしオレだ。性欲を抑えることはできず、そのあとはホテルにINだ。
ホテルに入る前にコンビニに寄って、飲み物を買ったが、ここでも支払いは彼女持ちだ。
彼女曰く、「自分の方が稼いでいるから」ということだが、いつもお金を出すことが当たり前できているのでなんだか居心地は良くなかった。

それで、ヤることをヤってホテルから出る時も、彼女が支払ってくれるという。
ここまで来たら、すなおによろしくって感じだ。

結局オレは、自分の交通費以外は一銭もお金を出すことなくタダでヤれた感じだ。

そのあとも、しばらく彼女とメールのやりとりをしていたが、いろんな女の子とヤりたいっていう欲求もあり、その子とは、これっきりとなってしまった。

今から思えばタダなんだから、繋いでおいても良かったと後悔する日々である。