メル友募集掲示板の今

前回、「LINE掲示板の今」を紹介したが、今回は、メル友募集掲示板について書こうと思う。

「メル友募集掲示板」でググれば分かると思うが、このような掲示板は今もなお多く存在する。
メル友募集掲示板は、かつて、出会い系サイトの基礎となったもので、日本でインターネット接続が一般化した1994年頃には、すでに存在していた。まあ、普通の掲示板に「メル友募集掲示板」というような名前を付けるだけで成立してしまうので、いろいろな人がメル友募集掲示板を開設していた。
余談ではあるが、インターネットの接続が普及する前の1980年代～90年代に「パソコン通信」というものがあり、特定の人達だけの閉じられたネットワークではあるが、これらの人たちの間でメールの送受信を行うこともでき、メル友募集掲示板も存在していたようである。

それで、メル友募集掲示板であるが、基本的には10代・20代の若者よりは40代以上の利用者が多い。
また、ライン掲示板のような海外からの詐欺目的の書き込みは比較的少ない。

ただし、出会い系サイト規制法に抵触するかどうかはグレーゾーンである。ここで出会い系サイト規制法の一部について簡単に解説しておくと、ネットでの異性との出会いを仲介するような役割を担うサイトの場合、都道府県公安委員会への届け出が必要であり、また利用者に対する年齢確認が必要である。
例えば、メル友募集掲示板で、異性との出会いを求める書き込みができる場合、出会い系サイト規制法に抵触する可能性がある。
ただし、一対一の連絡ができるメッセージング機能等を実装していないサービスなんかは出会い系サイト規制法の対象にならないというような解釈もあり複雑である。
一部のメル友募集掲示板はでは、異性の募集を禁止し、書き込まれた場合、すぐに削除するなどのしっかりした管理をすることで出会い系サイト規制法に抵触しないようにしているところもあるが、まあ少数である。

という訳で、未だにメールをコミュニケーション手段としているご年配の方たちにはまだまだ認識があるメル友募集掲示板であるが、最近ではラインのIDを書いたり、メール以外のコミュニケーションのために利用することも増えており、出会い廚としてもまだまだ利用価値のあるサイトである。